こんにちは
ことうです。
毎日暑いですね。
しっかりごはん食べないとだめですね。
ぼくは心がけてる、って程ではないのですが、
最近はあまり外で食べません。
でも昔から牛丼がとてもすきです。
多分、キン肉マンの影響だと思います。
バランスよくとか、ゆっくり噛んでとか
普段からほんとに考えません。
そろそろ少しは気にしないといけない年齢なのですが、
それが、そもそもなんでだろうと考えた時、
キン肉マンが丼ぶり持って米粒飛ばしながら、
両肩をあげまくって、わき全ビラキでかきこむ、
その横にどんどん丼ぶり鉢が積みあがっていく、
あの感じが
むちゃくちゃカッコイイと今だに思ってるとこがあるのかもしれません。
子どもの頃
わき全開きで食べてたらよく親に行儀悪いと注意されましたが、
やはり、わき閉じてたら雰囲気はでません。
そんなこんなで先日、
牛丼を食べました。

いつも店の何メートルか前から、気持ちは既にキン肉マンですので、
ちょっと胸も張り気味で行きます。
ほんとは食券機ではない方がいいんです。
キン肉マンなら、メニューも見ずに着席と同時に「ナハハ~牛丼~!!。卵もね~!!。」でしょうから。
最近は、食券番号で呼ばれてカウンターに取りに行くスタイルが多いですね。
このへんも、キン肉マンぽさが薄れてしまいます。
手元の自分の番号を軽く覚えて、
前方の「できあがりましたモニター」をちらちら確認する、
そんなこともキン肉マンならばしないでしょう。
やっぱり、おれはキン肉マンじゃないんだな。
と実感する瞬間です。
仕方ありません。
できあがっても、
「ナハハ~!!いっただきまーす!!」
なんて言えず、無表情でクールにカウンターに取りに行きます。
ミート君が持ってきてくれることもありません。
席に戻る時もできるだけ人にぶつからないように、
何よりも、こぼしたりしないように、
この間に自分の席に誰か座ってたりしたら最悪やなとか思いながら
遠目で確認しつつ戻ります。
憧れの姿を思い描きながらも、
結局は、親に教えられた通り
わきをしっかり閉じて、できるだけ静かに食べることを心がけます。
そんなことを考えながら、
席に着きました。
卵も机とかの角を探して
できるだけ少ない回数で割ります。
そしたらね、
「温玉」やったんです。

頼んだ、生じゃないんです。
あー
どうしようかすごく迷います。
半券、何回か確認して。
生卵頼んでるよな。
混ぜたら一緒やしなとも思うんですが、
やっぱし基準はどこまでいってもキン肉マンなので、
生卵か温玉か、
キン肉マンならどっちだろうと考え、
とても迷いましたが、言うことに決めます。
半券と、器に割った温玉を持ってカウンターに行き、
新しい卵に交換してもらいました。
あのさっきの温玉、捨てられるんかなと考えると心がすごく痛みますが、
自分の中のキン肉マン度を保つ為、
すみません。ありがとう。と思いながら
席に戻って割ります。
結果から言うと、
また温玉でした。
もう、割った瞬間
黄色と透明じゃない。完全に白い。ちょっと熱加わったな。という色。
こうなったら、
ここからは早い。
もちろん、怒ったり嫌な言い方はしないですが
カウンターに行き、「温玉っす」
交換してもらい、席に戻ります。
割ります。
こうして、ここに書くぐらいです。
そうです。
次もまた温玉です。
半笑いでカウンター行きます。
器、見せます。
卵もらいます。
ひと手間加えてない方の、
生の、店側としても簡単な方のやつがほしいだけなんです!!
店長みたいな人も集まってきて謝られ、
「大丈夫です大丈夫です」と言い、
店長がその子に
「ちゃんとここから取ってる?」と、ちょい怒られしながら、
気まずさからなのか、
「いやぁ、、」と言いながら
そこの卵、両手に持って
なんか重さ比べるみたいな動きして
納得いかんみたいな顔してるのを
それではわからんやろ。と思って見つつ、
席に戻ります。
割ります。温玉でてきます。
カウンター戻ります。
温玉はもう、4個目です。
既に、
お持ち帰りをカウンター横で待ってる他の人も完全に気付いて、
ぼくが立ち上がってカウンターに来る時点で笑いだしてます。
また別のインド系みたいな店員も、完全にニヤニヤしてます。
もう席に戻るのもめんどい。
カウンターで割りました。
注文管理してるタブレットみたいな機械の角で。
「カンカン」と
ぼくがその場で割り出したのに気付き、
みんな小皿覗き込むみたいになって。
変な一体感。
遂に
生卵が出て、
従業員、お持ち帰り客
全員でワー!!よかったー!!
ちょっと拍手。
「やっと生卵~!!」
すごい恥ずかしい。
小さな声で
「ありがとうございます」
ちょっと会釈みたいな。
言ったものの、
ありがとうございます
てなに!!なにもしてない!!
店員も嬉しそう。
キン肉マンに憧れて、ヒーローになりたかったけど
この感じはちょっと違う!!
卵って
こんなあみだくじみたいにやるものなのか
店員が
「よかったですね~お客さん」
みたいに喜んでるのはちょっと違うんじゃないだろうか
こんなに卵がスケルトンであってほしいと思ったことはない
一瞬の熱狂が終わると、
各人、
それぞれの業務に戻り、お持ち帰りを受け取り帰って行き、
ぼくも何事も無かったかのように黙々と牛丼を普通に食べる。
食べ終わったら
米粒を飛ばすキン肉マンとは真逆に
口にごはん付いてないか気にしながら食器を返却コーナーに戻す。
トレイには温玉の殻が山盛り。
「さっきはどうも」
みたいな顔をちょっとだけ作りながら、超機械的な
「ありがとうございました」を聞きながら帰るのでした。
職場にエンタメを。